リアス・アーク美術館常設展示室<アーク・ギャラリー>

当館の常設展示室。2000年に大幅な展示替えを行い、「民俗資料展示」と「美術作品展示」の2コーナーを設けました。アークとは旧約聖書による「ノアの方舟」のことです。リアス式海岸を有する当地域特有の文化資源を発掘し、調査・収集の後公開する常設展示として「アーク・ギャラリー」と命名されました。

ART SPACE【美術作品展示】

美術館名にある「アーク」の意味をふまえ、文化継承の理念の下、過去に催した展覧会(主に個展)の各作家より寄託、寄贈された絵画・彫刻・写真・版画等様々なジャンルの美術作品約40点を紹介しています。

ART SPACE【美術作品展示】

 開館以来、宮城県内の作家を中心としつつ、より多様な芸術表現に触れる機会を利用者に提供できるよう心がけてきました。これまでの展覧会の内容を見てみると、「絵画・版画・彫刻・写真・工芸・インスタレーション」など、そのジャンルは多岐にわたります。

 この常設美術作品展示部門では、美術館名にある「アーク」の意味をふまえ、文化継承の理念の下、過去に催した展覧会(主に個展)の各作家より寄託・寄贈いただいた作品を紹介しています。当館で展覧会を開催した作家は全てこの地へ足を運び、少なからず地域との関係を持ったことになります。今まで無縁だった作家が展覧会を通して美術館と出会い、さらにこの地域との繋がりが生まれました。その出会いや繋がりを大切にし、今後も永久にこの地域の宝物として後世に伝えてゆきたいと願います。

 過去の地域文化の保存はもちろんのこと、今現在、そしてさらにこれからの未来が育む新しい「価値観」・「文化」も同乗できる『大きな方舟』であり続けることが我々の目標です。

 

FOLKLORE SPACE【方舟日記-海と山を生きるリアスなくらし-】

手書きイラストなどを交え、リアス式海岸を有する当地域の文化を収蔵されている様々な民俗資料を基に「食」中心に分かりやすく紹介しています。

1.リアスの地形
2.採る・獲る・漁る
3.調理・保存
4.産業
5.山と海の関係
6.古き良き時代
7.テーマ展示「伝統・風習・民俗・芸能・郷土の偉人」等。

原寸大の製作途中の和船の展示のほか、地元で出土した土器や石器、骨角器の展示、囲炉裏の再現など、民俗資料が盛りだくさんです。手書きイラストを多様し、分かりやすくおもしろいと好評です。

FOLKLORE SPACE【方舟日記-海と山を生きるリアスなくらし-】
FOLKLORE SPACE【方舟日記-海と山を生きるリアスなくらし-】
FOLKLORE SPACE【方舟日記-海と山を生きるリアスなくらし-】

 このコーナーは当地域を昔も今も支えてきた「食文化」を中心に、民俗・風俗を再確認・再発見し、確かに存在していた一時代「愛すべき時代」を再評価しつつ、ヒトの暮らしを拠り所とする芸術文化の意味をもう一度問い直してみようとする試みの場です。展示内容は「食」にまつわる様々な資料を中心とした展示とその他の地域文化、歴史を中心としたテーマ展示とに大きく分かれます。

 三陸リアス式海岸は黒潮と親潮が押し寄せる豊かな海と自然に支えられています。平地をほとんど介さず繋がる海と山、両方の恵みを受けることのできる当地域は、他にはない魅力的な土地と言えるでしょう。気仙沼市・本吉町・南三陸町の広域圏はその恵まれた気候風土にも育まれ、古くから「山に支えられた漁業」が栄えてきた地域です。ヒトが生活してゆくためにはまず、何よりも食料が必要です。豊かな食料が保証されて初めてヒトはその土地に定住することができます。この地域は太古の昔から食料の宝庫とも呼べるほど恵まれた土地でした。それは今現在も大きくは変わっていません。我々は食が豊かであることに誇りを持ちたいと思います。

 当地域は第一次産業の占める割合が多く、土地自体が強い生命力を持っているといっても過言ではありません。それは生命を支えられる本当に豊かな土地であることの証であるはずです。豊かな食はヒトの生活を支えてくれます。生活基盤を固く支えられることによって地に根が這った文化が花開くものであると考えます。当館ではこれらのことを芸術文化の礎ととらえ、常設展示を組み立てています。

 

リアス・アーク美術館  〒988-0171宮城県気仙沼市赤岩牧沢138-5
 TEL : 0226-24-1611  FAX : 0226-24-1448  E-Mail : postmaster@riasark.com