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![]() 作家と作品について: 鈴木修一郎は1959年、宮城県豊里町生まれ、現在同町在住の作家です。鈴木の作品にはマチエールがふんだんに使用され、描くというよりも盛り上げる、削り取るという行為によって作品が制作されています。マチエール(matiere)とはフランス語で物質や素材を意味し、英語のマテリアル(Material)と同様の意味を持つ言葉ですが、美術用語としては主に作品の肌合いを意味する言葉です。英語のマテリアルは主に質感、材質、素材を意味します。 鈴木はまずベースになるパネルを水平に置き、各辺をテープで縁取りし、浅い箱のようにしておいて、アクリルペンキを5mmアク |
リルペンキを5mmほどの厚さに流し込みます。その表面がある程度固まってきた段階で、大きなヘラを使って車のワイパーのようにペンキをかき取ったり、砂をまいてからコンクリートブロックを押し付け、型を残したりすることで凸凹の画面を造ります。このようにして作られた画面が固まってから表面にエアーブラシ(数ミリの線を描くことのできるスプレー)を使って絵具を吹き付けてゆきます。画面の縁から一定方向に向かって吹き付けられた絵具はまるで光がさしているように画面の凹凸を浮き上がらせます。 作品タイトルの「BIRD'S―EYE」とは文字通り鳥の目線を意味します。鈴木の作り出した画面はまるで夕日を受ける無機質で広大な人工世界を空から見下ろしているかのようです。文明の象徴としての巨大建造物も視点を変えてみれば小さな砂の粒にすぎないのかもしれません。 |