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1番の悩みどころ……具象作品と抽象作品について ※特に「抽象」ということについての解説 |
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現在、美術館で目にする美術作品の半分が抽象作品といっても過言ではないでしょう。抽象表現は19世紀後半には美術の表現方法として定着し始めていますから、特に最近の傾向というわけではありません。しかし、日本で西洋の抽象表現が一般化したのは戦後のことであり、やはりまだ理解が浸透していないのが現実です。さらに理解しがたい作品に対して「芸術」という言葉を当てはめ、イコール「意味不明な存在」と当たり前に考えてしまう傾向が続いてきたため、正直見方がわからないし、説明の方法も知らないという状態になってしまっています。現代の美術館、美術作品を理解し、楽しむためにはやはり抽象表現を理解し、受け入れることが大切です。 ということで、ここでは「具象」「抽象」、特に抽象について考えてみることにします |
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具象と抽象 具象とは「目に見えるかたち・見たままのかたち」といったような意味を持っています。また抽象とは「広く共通性を持った要素を抜き出すこと」といった意味があります。 例えばニワトリ、すずめ、ペンギンをその特徴がわかるように見たまま表現することを「具象表現」と言います。また鳥という共通性、例えば2本足、翼がある、クチバシ、飛ぶ…等の要素だけを抜き出して表現すれば「抽象表現」された個別性のない「鳥」の姿、つまり「鳥とは!」というかたちが生まれます。それぞれ個別に抽象化することもできるでしょう。ペンギンならば色や形など特徴的な要素だけを抜き出して表現することも抽象表現です。 |
| しかし難しいのは何かを抽象化、つまりもとのものから特徴的な共通性だけを抜き出しているというものだけではなく、もともと目に見える形を持っていない「概念」、「思想」などを表現している場合にも同じように「抽象」という言葉が使われていることです。現在の日本語ではもともと形を持たない事柄に形を与えて表現することも抽象表現と表現されています。 |